まのにっき。

日常のメモ書きやらをつらつらと。

中二病という名の目覚め

真音さんが中二で目覚めたのは、痛々しい2つ名でもなく黒歴史ノートでもなかった。
それは「バンギャ」と「バイセクシャル」という、とても周りに晒し難いものであった。バイセクシャルの件は軽く前に書いたので、今回はもう一つの「バンギャ」について語ろうと思う。

申請すれば全員チャリ通が許され、基本的にジャージ登校な田舎の中学生だった真音さんは、技術の授業で作ったラジオを片手に音楽を聴いていた。そこで初めて聞いたのが、当時メジャーデビューしたてのシドの「モノクロのキス」であった。
イントロのギター音、歌声、歌詞、もう何から何まで持っていかれた。彼らがビジュアル系と呼ばれていたのはインタビューなんかで耳にしたが、ネット環境に恵まれなかった故、顔を目にしたのは多分音楽雑誌とかその類だったかと思う。
その後彩冷えるのほわほわ系ベーシストお兄さんにハマり、メガマソ女形にガッツリ落とされ、ゴールデンボンバーの女々しくての波に飲まれ、すっかりバンギャとなってしまった。
友人と行ったカラオケでこれらを総披露した挙句ドン引きされたりもして、バンギャを隠していたりもしたが、理解のある友人もそれなりにいた。中学からの長い帰り道、友人がこっそり持ってきたガラケーで明希様の写真をひたすら見ていたのを覚えている(真音さんはマオギャだが友人は明希ギャだった)。

親にも隠していて長らくこっそりと音楽番組を見ていたのだが、ある日カミングアウトし、あまりにもあっさり受け入れられ(母上の姪っ子さん辺りにX好きな子がいるとかなんとか)、ライブにも行こうとチケットを取った…はいいものの、震災で延期になったのもいい思い出。
10連休を盾に彩冷えるの為に名古屋に飛んでペンギンにまみれてきたり…したのはだいぶ最近なのだが、何のライブに行ったのかは未だに上手く言えずにいる(彼らの紆余曲折を語ると時間が足りない)。