まのにっき。

日常のメモ書きやらをつらつらと。

図書室のお姫様

高校2年生の秋頃、教室に居づらくなって始めた図書室通い。朝教室にカバンを放置して始業ギリギリまで粘り、昼は弁当をかきこみ予鈴がなるまでまた本を読む。そんな生活に転機が訪れたのは、ある冬の日だった。
その日も図書室で司書の先生とまったりと話していたのだが、そこにとある後輩が話しかけてきた。接点はない。強いていえば、色素が薄い彼女は、公立には珍しく国際交流盛んな学校で「え、留学生?(まぁここだったらそういうこともあるよね)」という感じで、すれ違う度に視界に入ってはいた。結論から言うと普通に日本人だったし、英語科でもなかった。
何故か彼女に魅入られてしまったらしく、数日後部活でとある後輩に「そういや先輩、○○さんって知ってます?あの子先輩と仲良くなりたいって言ってたので」と言われた時は「…は?」という感じだった。そもそも魅入られる要素なんてあったかしら。

その後仲良くなったのだが、またとある日に彼女の部活の先輩(真音さんのクラスメイト)に「○○さんと一緒にいるとこ見たけど仲良いの?(全くもって接点が分からない、出身中学も全然違うし)」と言われ、「え、図書室で出会った」で納得されたのが謎である。

そんな後輩ちゃんのエピソードで未だにネタになるのが「キャリー詰め込み未遂事件」である。
先輩と後輩なので学年が違う。当然、彼女の修学旅行中は真音さんは学校でお勉強である。そんな後輩ちゃんが一言。
「先輩キャリーケースに入れて一緒に修学旅行行きたい」
真音さんが小さめサイズであったことからそんな思考に至ったのだろうが、事案になりかねないので全力で止めた。というか保安検査で普通に引っかかると思う。
それからというものの、事ある毎に彼女は真音さんをキャリーに詰め込む事を企んでいるようだが、未だ実現には至っていない。